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V.A.『Free Soul T.K.』
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Pt
シリーズ通算120作以上を数え累計セールス120万枚以上を誇る人気コンピ“Free Soul”25周年記念リリースの最新作となる、マイアミ・ソウルの名門レーベルT.K. Recordsのベスト・アンソロジー『Free Soul T.K.』が11/1に先行入荷します。リトル・ビーヴァー/ティミー・トーマス/ミルトン&ベティ・ライト/ジョージ&グウェン・マクレーらのレーベル代表作はもちろん、“Free Soul”を象徴するこみ上げガールズ・ソウルの最高峰Reid Inc.の「What Am I Gonna Do」やラティモアによる絶大な人気を誇るアル・クーパーの名曲「Jolie」カヴァーに、極めて入手困難で中古盤市場で7インチが高額取り引きされているシングル・オンリー作も10曲と、グルーヴィー&メロウな名作群が2枚組46曲(つまり1曲につき50円というスペシャル・プライス!)160分以上にわたって連なる決定版コンピレイションです。アプレミディ・セレソンでお買い上げの方にはもれなく(通販含む)、橋本徹・選曲のスペシャルCD-R『Best Of Suburbia Radio Vol.20』をプレゼント致しますので、お見逃しなく!
『Free Soul T.K.』ライナー(橋本徹)
2019年に25周年を迎え、シリーズ通算120作以上を数えるFree Soulコンピレイションに新たに加わる一枚は、“マイアミ・サウンド”の名門レーベルT.K. Recordsをグルーヴィー&メロウに選曲した『Free Soul T.K.』。25年前にスタートした僕らのクラブ・パーティー「Free Soul Underground」で何度となくDJプレイされた名作を数多く含む、2枚組・全46曲、160分をこえる会心のセレクションだ。ジャケットはパーム・トゥリーをあしらったT.K.のレーベル・デザインを意識しながらマイアミの夜の風景をモティーフにしている。
フロリダ州およびその主要都市マイアミはアメリカ東海岸の温暖なリゾート地として知られるが、ソウル・ミュージックにおいてもサザン・ソウルの系譜に連なる名所であると同時に、70年代を中心にヘンリー・ストーン率いるT.K. Recordsとそのサブ・レーベル(AlstonやGladesなど枚挙にいとまがない)から幾多のヒットが生まれたことで名高い。カリビアン〜ラテンなどの要素が溶け込みリズム・ボックスも多用されたそのパーカッシヴでダンサブルなソウル/ファンク・サウンドとキャッチーなソングライティングは、ディスコ・ミュージックの隆盛にも大きく寄与しながら一世を風靡するムーヴメントとなり、以来“マイアミ・ソウル”として音楽ファンから愛されてきた。
『Free Soul T.K.』の選曲にあたって僕は、レコード会社の担当ディレクターに多くの傍系レーベルも含むT.K.からリリースされた楽曲のカタログを用意してもらい、その2,000曲をはるかにこえるリストにひとつひとつ目を通した。その中からまず収録候補として約70曲を選びだし、T.K.音源を用いたDJセットをふた晩にわたって披露するような感覚で曲順を組んでいった。T.K.ならではのパーティー・マインドを宿しながらも、いわゆるディスコ・ヒットにとらわれないセレクトになっているのは言うまでもない。「That’s The Way」も「Dance With Me」も「Get Off」も「Ring My Bell」も候補に入らなかったが、そこがFree Soulらしいと感じていただけたなら、僕がこのコンピにこめた意図は伝わったことになり嬉しい。ミスターAORことボビー・コールドウェルも、2005年にブルー・アイド・ソウルという観点から『Free Soul Drive with Bobby Caldwell』をコンパイルしているので選外とした。
収録作の中でとりわけ思い入れ深い曲を挙げるなら、Reid Inc.の「What Am I Gonna Do」に尽きる。「Free Soul Underground」で何度も感涙しながら、繰り返しスピンした名曲中の名曲だ。リトル・ビーヴァーやティミー・トーマスといった、ソウル・ミュージックを好きになった最初期の学生の頃にアルバム単位でよく聴いていたアーティストも愛してやまない。DJでヘヴィー・プレイしたということでは、やはりミルトン・ライトやRaw Soul Express、KC And The Sunshine Band「Ain’t Nothin’ Wrong」にラティモアによるアル・クーパー「Jolie」のカヴァー。レーベルを代表する大ヒットを放ったベティ・ライト(彼女は21世紀に入っても、ジョス・ストーンの後見人としてマイアミ・ソウルの要人を一同に集め『The Soul Sessions』でデビューさせたり、The Rootsとの共演による素晴らしい復活作『Betty Wright: The Movie』を発表したりと、健在ぶりを示してくれた)やジョージ・マクレーも忘れてはいけない。これらはすべて、90年代に編んだFree Soulコンピにも収めている。
そして今回の『Free Soul T.K.』の大きなトピックは、オリジナルの7インチ盤が極めて入手困難で高額取り引きされているシングル・オンリー作が10曲も収録されていることだろう。とりわけ僕にとってオープニングを飾るWildflower「You Knock Me Out」は至宝中の至宝、屈指のフロア・キラーThe Beginning Of The End「Funky Nassau Pt.1」と相性抜群のJerry Washington「Don’t Waste My Time」もDJパーティーのヘヴィー・ローテイション盤だ。All The Peopleの「Cramp You Style」やJohnny Kの「I Got Bills To Pay」もDJ/コレクター/マニア垂涎だろう。サンプル・ソースとしても誉れ高いグウェン・マクレー「90% Of Me Is You」の原曲となるヴァネッサ・ケンドリックあたりも。
埋もれがちなアルバムの中からのFree Soulならではの発掘という意味では、The 13th Floorによるルーファス&チャカ・カーンのカヴァー「Sweet Thang」、Brandyeによるデブラ・ロウズのカヴァー「How Long」、Facts Of Lifeによるジョージ・ジャクソンのカヴァー「What Would Your Mama Say」、TropeaによるEW&Fのカヴァー「Can’t Hide Love」、Freddy Henryによるテリー・キャリアーのカヴァー「The Love We Had」(これは特に見逃されがちだったと思う)も特筆しておきたい。海辺〜ドライヴ〜カフェといったシチュエイションでのブリージンなBGMとしても重宝してきたルー・カートンやチョコレイトクレイ、ブルー・アイド・ソウル・バンドのスパッツやアーバン・メロウなレオン・ウェアといった存在、Reid Inc.「What Am I Gonna Do」とWildflower「You Knock Me Out」という個人的二大名曲を書いたというだけで僕には殿堂入りのブロウフライことクラレンス・リード(ソングライターとしてこのコンピに最もエントリーしているのも彼だ)は「Ruby」を選び、レア・グルーヴ人気のハーマン・ケリー&ライフは「Dance To The Drummer’s Beat」をさしおき「Share Your Love」を選んでいることにも触れておこう。
46曲で2,300円、つまり1曲につき50円という超お値打ちコンピとなった『Free Soul T.K.』、ぜひ思う存分に楽しんでいただけたらと思うが、最後にCDの発注書を兼ねたリリース・インフォメイションが公開される際に僕が寄せた、収録全曲へのひとことコメントも掲載しておくので、よかったら参照してみてください。
追記:
ディスク1の17曲目に収録を予定していたチョコレイトクレイの「Free」は、当初からT.K.の選曲可能リストに入っていたものの、ライセンスの諸事情でコンピCDの制作期限ぎりぎりでさしかえることになった。もっとも代わりに収められたマイアミの女性ソウル・シンガー、ポーレット・リーヴスの「Jazz Freak」もクラレンス・リードとチョコレイトクレイの片割れGeorge "Chocolate" Perryの共同プロデュースによるブロードウェイ調の爽やかでスウィンギーなジャジー・ミディアムで、掛け値なしに素晴らしい音楽であることは間違いないので、ぜひ楽しんでいただけたらと思う。
Disc-1
01. Wildflower / You Knock Me Out
キュート&ハートフルなメロウ・ミディアム絶品レア7インチ
02. The 13th Floor / Sweet Thang
ルーファス&チャカ・カーンのメロウ・ドリーミン・カヴァー
03. Betty Wright / Clean Up Woman
メアリー・J. ブライジやチャンス・ザ・ラッパーから小沢健二までが引用した大ヒット
04. KC And The Sunshine Band / Ain't Nothin' Wrong
ディガブル・プラネッツやソウル・II・ソウルがサンプルした快活グルーヴィー・ソウル
05. Latimore / Jolie
問答無用の人気を誇るアル・クーパーの名曲カヴァー
06. Reid, Inc. / What Am I Gonna Do
人気絶大のグルーヴィー&メロウなこみ上げガールズ・ソウル最高峰
07. Timmy Thomas / You're The Song (I've Always Wanted To Sing)
リトル・ビーヴァーも参加したグルーヴィーなオルガン×パーカッションが冴えるレア・グルーヴ・クラシック
08. Milton Wright / Keep It Up
マニア垂涎だった究極のトゥー・ステッパー・ソウル金字塔
09. Raw Soul Express / The Way We Live
フロアを揺るがす男気ファンキー& グルーヴィーな逸品レア7インチ
10. George McCrae / Rock Your Baby
多くのカヴァーも生んだマイアミ・ソウルを象徴するリズム・ボックス入り名曲にして大ヒット
11. Little Beaver / I Like The Way You Do Your Thing
ティミー・トーマスも参加したフロア合唱のブレイク入りヤング・ソウル名作
12. Jerry Washington / Don't Waste My Time
爽やかな疾走感あふれる南国系フロア・キラー激レア7インチ
13. The Beginning Of The End / Funky Nassau, Pt.1
多くのカヴァーやサンプリングを生んだ疾走ファンキー・カリビアン・レア・グルーヴ
14. Herman Kelly & Life / Share Your Love
「Dance To The Drummer's Beat」と並ぶ人気の流麗なパーカッシヴ・メロウ・グルーヴ
15. Lew Kirton / Island Girl
バルバドス出身らしい珠玉のカリビアン・メロウ・ブリーズ・ソウル人気作
16. Milton Wright / Be With Me
爽やかなギター・カッティングが心地よいグルーヴィー・ソウル秘宝
17. Chocolateclay / Free (I'll Always Be)
マイアミ・ソウル要人コンビによるリゾート・フィールな爽快サウダージ・ソウル
18. Foxy / Let's Love
ラテン・ディスコ・ヒット多数の人気グループによるマリン・フレイヴァーの軽快ジャジー・ダンサー
19. Brandye / How Long
フロアを鮮やかに揺らすガールズ・トリオによるデブラ・ロウズのブレイク入りグレイト・カヴァー
20. Facts Of Life / What Would Your Mama Say
トゥールーズ版と並び人気のヴォーカル・トリオによる甘酸っぱくソウルフルなジョージ・ジャクソンのナイス・カヴァー
21. Latimore / Sweet Vibrations
藤原ヒロシとUAもカヴァーした哀愁メロウ・フローティン・ソウル
22. Little Beaver / Party Down, Pt.1
マイアミ・ソウルの代名詞と言える夕暮れメロウ・ソウル・クラシック
Disc-2
01. All The People feat. Robert Moore / Cramp Your Style
ブギー・ダウン・プロダクションズなどのサンプリングでもお馴染みのファンキー・ブレイクビーツ7インチ
02. Gwen McCrae / All This Love That I'm Givin'
オマーなどのサンプリングやカヴァーにトッド・テリエによるリエディットでも知られるシャープなキラー・ファンク
03. Willie & Anthony / I Can't Leave Your Love Alone
ヴィンテージ・ソウルの風合いが麗しいクラレンス・カーターのカヴァー7インチ
04. Betty Wright / Gimme Back My Man
「Clean Up Woman」をスケールアップしたようなグルーヴィー・ソウルの至宝
05. Spats / Street Love
フロリダのホワイト・ファンク・バンドによるギター・カッティングが快いヤング・ソウル人気曲
06. Little Beaver / Concrete Jungle
「I Like The Way You Do Your Thing」と対をなすフロア・キラーのファンキー・グルーヴ
07. Gwen McCrae / 90% Of Me Is You
メイン・ソースやジェイリブなどのサンプリングでも人気の黒光りするファンキー・ガールズ・ソウル
08. Milton Wright / The Silence That You Keep
裏「Keep It Up」とも言われ愛される胸に沁みる名サウダージ・メロウ・ソウル
09. Betty Wright / Tonight Is The Night
カラー・ミー・バッドや2パックのリメイクでも知られる優しいメロディーが心を打つメロウ・ソウル・クラシック
10. Timmy Thomas / I've Got To See You Tonight
「Why Can't We Live Together」×「Party Down」という感じのリズム・ボックス×オルガン入りミッドナイト・メロウ・ソウル
11. Leon Ware / Love Is A Simple Thing
ボビー・コールドウェルなどAOR のファンにも愛されるマルコス・ヴァーリ& ロバート・ラム作のクリスタルなアーバン・メロウ・ソウル
12. Tropea / Can't Hide Love
クリエイティヴ・ソースからディアンジェロまでのカヴァーでも人気を呼ぶEW&Fの恍惚カヴァー
13. J.P. Robinson / You Can Be A Lady
マイアミ・ソウル黎明期に残された宝石と言うべき極上ヴィンテージ・ソウル7インチ
14. The Billion Dollar Band / Love's Sweet Notions
甘美なファルセット×バリトンとメロウなミディアム・グルーヴに胸を焦がされる知る人ぞ知る傑作
15. Clarence Reid / Ruby
マイアミ・ソウルの重要人物による小気味よいギター・カッティングに心躍るグルーヴィー・ミディアム
16. Irene Reid / You Made Me Want To Dance
エスター・フィリップスを思わせるNYブロードウェイ感覚の洒落たワルツタイム・ジャジー・ソウル
17. Jimmie "Bo" Horne / If You Want My Love
アーリー・ソウルの瑞々しさあふれるヤング&グルーヴィーな人気7インチ
18. Johnny K / I Got Bills To Pay
ピート・ロックがサンプルしDEV LARGE もへヴィー・プレイしたファンキーなキラー7インチ
19. Vanessa Kendrick / 90% Of Me Is You
マイアミ・ソウル・クラシック&サンプル・ソースとして名高いグウェン・マクレー版の香り高く美しい艶を放つ原曲の7インチ
20. Charles Johnson / Good Good Lovin'
マイアミ産モダン・ソウル7インチでもとりわけ人気の高い哀愁メロウ・ダンサー
21. Leon Ware / Inside Your Love
マーヴィン・ゲイの盟友によるミニー・リパートンのメロウ・ソウル・クラシックのアーバン&ダンサブルな自演ヴァージョン
22. Freddy Henry / The Love We Had (Stays On My Mind)
アル・クーパーやベティ・ライトがサポートするブルー・アイド・ソウル・バンドによる知られざるテリー・キャリアーのこみ上げメロウ・カヴァー
23. Funky Brown / Let's Make A Baby
メロウなラヴァーズ・ロック・フレイヴァーにとろけるようなビリー・ポールのジャマイカン・ソウル・カヴァー
24. Timmy Thomas / Why Can't We Live Together
シャーデーもカヴァーしたリズム・ボックス×オルガンが印象的なマイアミ産ニュー・ソウル不朽の名品