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Nujabes『Free Soul Nujabes ~ First Collection』

通常価格(税込): 2,160
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Toru Hashimoto Compilation > Free Soul

Free Soul 20周年のフィナーレを飾る、今なお世界的に熱い支持とリスペクトを受け、温かい讃辞の声がやまない日本を代表する名サウンド・クリエイター、Nujabes主宰Hydeout Productionsのすべての音源から選び抜かれた決定版コンピレイション『Free Soul Nujabes ~ First Collection』(※こちらは『Free Soul Nujabes ~ First Collection』がご購入いただける商品ページです)『Free Soul Nujabes ~ Second Collection』が12/12にリリースされます。Nujabes逝去からまもなく5年、「Free Soul Underground」でのNujabesと橋本徹の運命的な出会いからもちょうど20年の、ファン待望の顔合わせ。音楽への深い愛情に貫かれた、永遠に生き続ける美しいNujabes珠玉の名トラックの数々が、2枚に分けて計35曲。人気の「Luv Sic.」シリーズやテリー・キャリアーとの共演による涙の名曲「Ordinary Joe」を始め、メロウ・ビーツ〜ジャジー・ヒップホップの枠をこえて多くの音楽ファンの心の深い部分に響き、優しく琴線を震わせる、Nujabesが愛したFJDの素晴らしいアートワークに包まれた“音の桃源郷”です。アプレミディ・セレソンでお買い上げの方にはもれなく(通販含む)、橋本徹・選曲のスペシャルCD-R『Best Selection 2014 ~ Side-A』と『Cafe Apres-midi 15th Anniversary ~ Kenny Rankin』(同時入荷の『Free Soul Nujabes ~ Second Collection』と併せて2枚ともご購入の方には、それに加えて『Best Selection 2014 ~ Side-B』)をプレゼント致しますので、お見逃しなく!


『Free Soul Nujabes』ライナー(橋本徹)


『Free Soul Nujabes』のリリースに寄せて

今なお世界的に熱い支持とリスペクトを受け、温かい讃辞の声がやまないNujabesが逝去して、まもなく5年。僕が渋谷・公園通りにあったDJ BAR INKSTICKで開いていたイヴェント“Free Soul Underground”に通ってきてくれていたNujabesと知り合ってからも、20年の月日が流れた2014年の秋、カフェ・アプレミディを訪ねてきてくださったご遺族から、Nujabesの音楽を末永く心ある音楽ファンに伝えられるように、とコンピレイション制作の話をいただいた。心の深い部分に響く、Nujabesの永遠に生き続ける音楽を、Free Soulの誕生に多大な影響を与えた自身の名曲「Ordinary Joe」を彼と吹き込んだテリー・キャリアーの命日に、全身全霊をこめて選曲した。

胸を熱くする血の通ったビートと、心を鎮めてくれる平安の調べ。彼の美しい音楽には、彼が深く愛した音楽の影が宿っている。その魂とともに。Nujabesが主宰したHydeout Productionsのすべての作品からセレクトさせてもらったが、それはもちろん、彼が信頼したアーティストとの共演作や、彼へのトリビュート作にも息づいている。“First Collection”と“Second Collection”を合わせて160分(当初は2枚組というイメージで選曲したが、レーベルの意向もあり、2枚に分けてのリリースとなった)、さまざまな思いが走馬燈のようにかけめぐり、胸を打たれる。僕は由比ヶ浜の美しい夕暮れと、haruka nakamura feat. Nujabesの「Lamp」のMVを思い浮かべながら、彼が遺した尊い名作群と向き合った。

Nujabesとすごした時間については、4年前に追悼盤『Modal Soul Classics II』に寄せたライナーで綴ったので、今回再掲されるそちらを読んでいただけたらと思う(僕は読み返すだけで、胸が痛く、切なくなってしまうが)。この文章は、今年Funky DLが発表した、ともに1974年2月7日に生まれ、2月にこの世を去った、J・ディラとNujabesへのオマージュ・アルバム『February』を聴きながら書いている。彼とNujabesが作った「Don't Even Try It」を初めて聴いたときの衝撃は、Free Soulマニアならずとも忘れようがないだろう。やはり人気の高い(いや、すべての曲が愛されてやまないのだけれど)「Luv (Sic.) Pt2」と「Luv (Sic.) Pt3」は叙情豊かなNujabesオリジナル・ヴァージョン、「Reflection Eternal」はNujabesとクラムボンの2ヴァージョンを収めた。Nujabesが亡くなってからも、僕らは毎夏のように、彼の建てた家のテラスで由比ヶ浜に上がる鎌倉花火を眺め、「After Hanabi ─Listen To My Beats─」を聴いている。その余韻の中で、夜空を見上げ、ふと脳裏に浮かぶのは、彼の死後に発表された「Prayer」に引用された、シンガーズ・アンリミテッド「Here, There And Everywhere」の“Changing my life”というフレーズだ。やりきれないほどの沈痛な思いも、いつか甘美な思い出にすりかわる日が来るのだろうか。

それでも今、目を閉じて『Free Soul Nujabes』に耳を傾けていると、そこには紛れもない、音の桃源郷が広がっている。Nujabesが愛したFJDによる素晴らしいペインティングが、その音楽に美しい彩りを添えている。僕は今すぐ墓参りに行き、このCDを天国で微笑むNujabesに届けたい、そんな気持ちに駆られた。そして同時に、彼の音楽を支えた、彼の遺志を継ぐ、Uyama Hirotoを始めとするここに参加してくれたアーティストたちのさらなる活躍を祈る希いが、強く湧き上がってきた。


追悼盤『Modal Soul Classics II』に寄せて(橋本徹/2010年)

Nujabesのあまりにも早すぎた死を、心より哀悼させていただきます。
今はまだ言葉になりませんが、公私ともに希望のある未来が待っていた彼の笑顔を想うと、ただ無念としか言えません。
本当に惜しい気持ちがあふれるばかりですが、静かに胸に手をあて、彼の音楽と生き方・感じ方・考え方にこめられた美しい純なメッセージに耳を澄ませたいと思います。
天国で安らかに。

Nujabesと僕の出会いは1994年、彼がまだ20歳のときだった。もっとも彼はその頃、まだNujabesを名乗ってはいなかったけれど。
僕は渋谷にあったDJ BAR INKSTICKという店で、「Free Soul Underground」というDJパーティーを始めてまもない頃だった。彼はそこにお客さんとして熱心に通ってきてくれていた。レコードをかけていると「この曲は何ですか?」と頻繁に訊ねられたので、割と早い段階で顔を覚えていたが、あるとき「イヴェントの様子を写真に撮らせてください」と声をかけられ、その名を認識した。1995年の秋のことだった。
彼はまだ自分が音楽の道に進むべきか、写真の道に進もうか、試行錯誤しているようだった。1996年2月に僕が編集・発行したレコード・ガイド「Suburbia Suite; Suburban Classics for Mid-90s Modern D.J.」には、ライターとして参加させてほしいと何度も訴えかけてきた。その眼は決して忘れられないほど真剣で純粋で、ナイーヴな少年のような佇まいと繊細さの中に、執念のようなものさえ感じさせた。その話しぶりはまだ不器用さを残しながらも、熱意は際立っていた。今も昨日のことのようによみがえる。
その後、学校を出た彼は、やがて渋谷にレコード・ショップを開き、そこから歩いて5分とかからないところに、僕はカフェ・アプレミディを開いた。その店は品揃えはもちろん、インテリアなどの居心地のよさも含め、彼の美意識が投影された、従来のレコード・ショップとは一線を画す空間だったが、それでもまだ彼がNujabesとなって、今では広く知られるこれほど素晴らしい音楽を生み出すことになるとは、想像もしていなかった。
だからNujabesの音楽を偶然耳にして、その余情やサンプリング・ワークなどに深くうなずき強く惹かれながらも、その制作者が彼だと知ったときの印象は忘れることができない。この男は様々なものを乗り越え、自分の力でひとつ、何かをやりとげたのだという、大きな感慨におそわれた。久々に会ってゆっくり話すと、彼はかつての情熱はそのままに、格段に大人の思慮深さも身につけていた。

正直な話、21世紀に入ってから近年までのNujabesの功績や活躍ぶりについては、もしかしたら僕よりも、この追悼アルバムを手にされている皆さんの方がよくご存じかもしれない。Hydeout Productionsから「ライナーとして個人的な思い出を書いてください」と原稿依頼を受けて、僕が今、回想するのは、現代のフェアリーテイルと言ってもいい(あるいはもはや、夢のような、とも言えるだろう)、音楽をただ純粋に愛した男の尊い自己実現の物語だ。Nujabesは最初からNujabesだったわけではない。僕はそこに心打たれる。その美しい音楽には、少年期からの彼の人生が織りこまれていて、それが心の在りか、安らかな落ちつき場所を求める僕らの琴線に触れるが、甘美な郷愁を誘う音の結晶は、彼の真摯で丹念な探究の賜物だ。そして彼が誠実に向き会った結果、その音は確かに僕らの渇きを潤し、時代が必要とするものとなった。
思えばここ数年は、僕の方がむしろNujabesにお世話になりっぱなしだったような気がする。僕がアプレミディ・ライブラリーの一冊として上梓した単行本「Jazz Supreme」には、ゲストとしてお気に入りのジャズ作品10枚について寄稿してもらったし、監修プロデュースしたコンピレイション『Mellow Beats, Friends & Lovers』には、ジョヴァンカ&ベニー・シングスとの共演によるシャーデー「Kiss Of Life」のカヴァーと、来たるべきニュー・アルバムへの案内役としての新曲「Child's Attraction」を提供してもらった。そのCDのリリース記念パーティーにDJとしてUyama Hirotoと共に参加してもらった昨夏の逗子・音霊での感動的なシーンも忘れることができない。素晴らしい音楽と共に会場が一体となり、歓喜と至福のヴァイブに満ちあふれていた。考えてみれば、僕がメロウ・ビーツというコンセプトを閃いたのも、彼の音楽に触発されたからかもしれない。
最近はプライヴェイトでも互いの家や店をよく行き来させてもらって、楽しい時間を共有していた。花火やバーベキュー・パーティー、去年の夏は「橋本さんも波乗りしましょうよ。夕暮れとか、すごくいいですよ」と、鎌倉に行くたびにサーフィンに誘ってくれた。美味しいものが好きで、寿司から讃岐うどんまで一緒に行く店も多かったが、酔っ払った彼が自宅で茹でたスパゲッティはどう見ても失敗作だった。でもそのときの眩しいような笑顔が忘れられない。昨年の「メタモルフォーゼ」には特に熱心に招んでくれた。「橋本さん、テントもあるから絶対に来てくださいね」──よほど自信があったのだろう。彼のおかげで多くの歳下の友だちとも出会うことができた(今では彼らは、共にNujabesの遺志を継いでいく同志だ)。
そんな矢先の訃報だった。納骨の日、Uyama Hirotoが墓前で厳かに鎮魂の調べを捧げた。僕には胸が詰まるような瞬間だった。その吹奏は永遠に僕の心のいちばん深く柔らかいところで木霊するだろう。その夜、僕のDJにUyama Hirotoがソプラノ・サックスで加わってくれ、Nujabesが愛したファラオ・サンダースの「Save Our Children」やメンタル・レメディー(ジョー・クラウゼル)の「The Sun・The Moon・Our Souls」を共に奏でた。そしてそのとき、Nujabesのご両親やHydeout Productionsの小泉巧と、この追悼アルバムについてのアイディアを話した。

あれから5か月、ようやく完成したこの追悼アルバムの素晴らしさ、美しさ、尊さは、ここに収められた音楽を聴いていただければ、十分に伝わると思う。みんなの心からの愛情がこめられている。それぞれのかけがえのない思い出が音になっている。みなが音楽を慈しんでいる。まるで天国にいるNujabesがプロデュースしたような作品集、とも言えるかもしれない。彼は音楽の持つ力を信じていた。このアルバムは音楽の力を信じる者の集まりだ。
何年か前に、Nujabesと初対面だった友人の吉本宏が「トラック・メイカー界の松尾芭蕉になってほしい」と伝えると、彼は照れながらもとても嬉しそうに見えた。夕暮れの風景や雨上がりの匂い、ある日見た夢や遠い優しい記憶。彼の音楽は、そんな「わびさび」の光景を儚い心の揺れや時の移ろいと共に映す。
人は幸福だった過去に戻れる記憶さえあれば生きていける──Nujabesも愛したジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」を聴いていて、そんなことを思ったことがある。「Last Night When We Were Young」──これも彼が愛した一曲のタイトルだが、そうした音楽と共鳴するような情景を、僕はこの追悼アルバムから感じとった。
安息の地を求めさすらう魂を鎮めてくれる悠久の調べ。彼とすごした時間はもう還らないけれど、彼と彼の仲間の音楽は、僕らの心に永遠に刻まれる。愛しさと切なさと感謝の気持ちがこみ上げる。今「Reflection Eternal」のカヴァーを聴いていて、空中に音の虹が見えたような気がした。
You are flower.
You are river.
You are rainbow.
多くの幸福な時間と永遠に色褪せない景色をありがとう。


Free Soul Nujabes ~ First Collection
01. Spiritual State / Nujabes feat. Uyama Hiroto
02. Ordinary Joe / Nujabes feat. Terry Callier
03. Feather / Nujabes feat. Cise Starr & Akin from Cyne
04. A Day By Atmosphere Supreme / Nujabes
05. Luv (Sic.) Pt2 / Nujabes
06. Dawn On The Side / Nujabes
07. Kumomi / Nujabes
08. Lamp / haruka nakamura feat. Nujabes
09. The Final View / Nujabes
10. Beat Laments The World / Nujabes
11. Horizon / Nujabes
12. Don't Even Try It / Funky DL
13. Blessing It (Remix) / Nujabes feat. Substantial & Pase Rock from Five Deez
14. Modal Soul / Nujabes feat. Uyama Hiroto
15. Hikari / Nujabes feat. Substantial
16. Reflection Eternal / Nujabes
17. After Hanabi ─Listen To My Beats─ / Nujabes
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