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Diana Ross『Free Soul. the classic of Diana Ross』

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2015年初頭の待望のダイアナ・ロス来日を記念して、橋本徹により2007年にコンパイルされた『Free Soul. the classic of Diana Ross』が12/3に再リリースされます。10曲もの全米No.1ヒットを放ったグルーヴィーな60年代シュプリームス期から、“こみ上げ系”のメロウな名曲をたくさん残した70年代ソロ期まで、ソウル・クイーンの冠にふさわしい彼女の魅力を集大成した、Free Soulならではの知られざる傑作も数多く含む全24曲の決定版コンピレイションです。アプレミディ・セレソンでお買い上げの方にはもれなく(通販含む)、橋本徹・選曲のスペシャルCD-R『音楽の架け橋 快適音楽 Vol.1』(同時入荷の書籍「クワイエット・コーナー 心を静める音楽集」、もしくは「音楽の架け橋 快適音楽ディスク・ガイド」のいずれかと併せてふたつ以上ご購入の方には、それに加えて『クワイエット・コーナー 心を静める音楽 Vol.1』)をプレゼント致しますので、お見逃しなく!


『Free Soul. the classic of Diana Ross』ライナー(橋本徹/2007年)

『Free Soul』シリーズでまだダイアナ・ロスのベスト盤は編まれていなかったのか、と意外に思われた熱心な音楽ファンも少なくないだろう。それほど偉大なアーティストであり、ソウル・ミュージック史上に燦然と輝くダイアナ・ロスの音楽と僕の出会いはもう25年前、中学3年のときに僕が生まれ育った東京・駒沢の貸レコード屋で、60年代モータウン・ヒットを集めたオムニバス盤(タイトルはもう忘れてしまった)を借りたときだった。その前にライオネル・リッチーとのデュエットによる「Endless Love」をFMなどで何度となく耳にしていたので、彼女の名はもちろん知っていたが、僕はその盤に収められていたダイアナ・ロス&ザ・シュプリームスの音源の方に断然惹かれた。“ザ・サウンド・オブ・ヤング・アメリカ”なんてキャッチ・フレーズが引っかかり始めていた中学卒業間近の僕にとって、ホーランド=ドジャー=ホーランドという作曲家チームによる楽曲の輝きは眩しいほどだった。

3年前にモータウン・レーベルの『Free Soul』コンピの選曲を手がけたときも、青春の甘さをたたえた、ダイアナ・ロスやシュプリームスの胸を焦がすような名曲群をできるだけ収録しようと試みたが、トータル・タイムの都合から泣く泣く選外となったものもやはり多かった。だからこの春に、映画「ドリームガールズ」のDVD発売やダイアナ・ロスのリミックス盤リリースに合わせて『Free Soul. the classic of Diana Ross』を作りませんか、とレコード会社の担当ディレクターから誘われたときは、ふたつ返事で即座に引き受けた。そして思う存分、これでもかと名曲を詰め込む歓びに浸りながら、テンポの良さを心がけて、たった3時間で一気に選曲したのがこの作品集だ。「Upside Down」や「Love Hangover」といったディスコ・チューン、「Touch Me In The Morning」や「Theme From Mahogany」といったバラード・ナンバーは入っていないが、僕にとっては究極のベスト。60年代ポップスと70年代ソウル、それにジャズやロックやクラブ・ミュージックを同時に愛する男のセレクションだ。コンピレイションを編纂する際には稀なことだが、収録できなくて悔やみきれないほど残念という曲は特にない。当初のラインアップは多少タイム・オーヴァーしていたので、流れの中から「I'm Gonna Make You Love Me」「Come See About Me」「Gettin' Ready For Love」「Last Time I Saw Him」を抜くことになったが、まあこれは仕方ないという範囲内だ、と経験上思える。

そんなわけで、“My Best Free Soul”に相応しい一枚となったこのアルバムだが、個人的に特に気に入っているところを挙げるなら、ホット・ワックス/インヴィクタス・サウンド的な躍動感に満ちた「I'm A Winner」からマーヴィン・ゲイのペンによる「Baby It's Love」へのオープニングに尽きる。ダイアナ・ロスやシュプリームスのベスト盤は数多く存在するけれど(そのほとんどはシングル・コレクション的性格のものだ)、こんなに僕らしい幕開きはないはず、と得意気な顔になってしまう自分が気恥ずかしいほど。唯一80年代からのエントリーとなった続く「I'm Coming Out」も、心地よい裏切りとして響いてくれたら、と考えている。シックのナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズのプロデュースによるグルーヴィーなギターの刻みが、単なる80sヒットや人気サンプル・ソースとしてではなく、例えばシスター・スレッジの「Thinking Of You」のように愛されてほしいと。

「I'm Coming Out」と10年以上の時の隔たりがあるけれど、シュプリームス後期の僕のお気に入り「He's My Sunny Boy」も、その心弾むような高揚感では優るとも劣らない。Free Soul Undergroundではスタート当初から最もよくスピンしたシュプリームス時代の曲かもしれないが、小山田圭吾&カヒミ・カリィもかつて無邪気なオマージュを捧げていた。そして“ジェイムス・ジェマーソンに捧ぐ”という感じで、完璧にコンパクトな胸疼くポップスがきら星のごとく並ぶ。モータウン・ビートの記念碑「You Can't Hurry Love」(僕の高校時代にはフィル・コリンズによってリヴァイヴァル・ヒットした)、続いてたたみかける「When The Lovelight Starts Shining Through His Eyes」はモッド〜ノーザン・ソウル・シーンでも金字塔のように輝き、「Back In My Arms Again」を聴けば、大好きなアイズレー・ブラザーズ「This Old Heart Of Mine」を思い出す。「Stop! In The Name Of Love」はまさに3分間のドラマ。高橋幸宏がカヴァーしていたのが懐かしい。

「The Boss」はガラージ・クラシックで何か一曲、と問われたら僕はこれかもしれない。それほどダンサブルかつエモーショナル。マスターズ・アット・ワーク制作のブラクストンズによる好リメイクも忘れがたい。コートニー・パイン・フィーチャリング・キャロル・トンプソンやシェリー・ペインによるカヴァーも僕には忘れられない思い出がある「I'm Still Waiting」は、メロウなラヴ・ソングを何か一曲、と言われればこれだろう。そしてFree Soul Undergroundで最もDJプレイした思い入れ深い曲を挙げるなら「One Love In My Lifetime」。タイトなビートと一体となってこみ上げるストリングスに感極まり、何度聴いても背筋が震える。ここに収めたのは、アルバム・ヴァージョン以上に感動的なシングル・テイクだ。

その後もひたすら名曲のオン・パレード。ひと筆書きのように選曲も快調に進んだ。隠れた傑作という意味では絶品ノーザン「He's All I Got」、ゆったりメロウ・グルーヴの「Something On My Mind」、ジャクソン・ファイヴ「I Want You Back」の原型のようなギター・カッティングが聴ける「I'll Set You Free」あたりを特筆すべきだろうか。マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの名演も素晴らしい「Ain't No Mountain High Enough」に続いて、8分を越える「What's Going On」マナーのオスカー・ブラウン・ジュニア「Brown Baby」〜マーヴィン・ゲイ「Save The Children」のメドレーを収録できたのも嬉しい。

チャップリンの「Smile」のカヴァーは意外な抜擢と思われるソウル・ミュージック愛好家もいるだろうが、映画「ビリー・ホリデイ物語」の挿入歌「Good Morning Heartache」に象徴されるダイアナ・ロスのジャズ・サイドを代表してのセレクト。とてもハートウォームで可憐なヴァージョンなので、「Endless Love」以上のウェディング・ソング/ラヴ・ソングの新しいスタンダードになれば、という選曲家としての願いも込めている。奇しくもテンプテイションズとの共演曲が競い会うことになったエンディングは、スティーヴィー・ワンダーの名唱でも知られる「A Place In The Sun」が、全くの個人的な趣味から、ケニー・ギャンブル&ジェリー・ロス作の人気曲「I'm Gonna Make You Love Me」を凌いだ。テンプスのポール・ウィリアムスのソウルフルな歌声があまりにも素晴らしすぎる。いなたいとか、塩辛いとか言うなかれ。こういう曲のやるせなさに胸を打たれる自分に気づくとき、何だかんだ言って僕も結構ディープなソウル・ミュージック愛好家なんだな、と思う。
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