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V.A.『Free Soul. the treasure of Salsoul』

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Toru Hashimoto Compilation > Free Soul

ニューヨーク・ダンス・ミュージックの最高峰レーベル、サルソウルの流麗かつ多彩な魅力を3枚組・4時間以上(しかも¥2,550+税というスペシャル・プライス)にわたって集大成した決定版コンピレイション『Free Soul. the treasure of Salsoul』が10/24に先行入荷します。華やかな人気ダンス・クラシックや不滅のガラージ名作はもちろん、アーバン・ブリージンな絶品メロウ・グルーヴから心弾むグルーヴィー・ラテン・ソウルまで、きらきらとフロアを輝かせる至宝が連なり、DJカルチャーの温床となったサルソウルの真髄とも言えるラリー・レヴァン/ウォルター・ギボンズ/トム・モウルトン/シェップ・ペティボーンらによる伝説的なリミックスも多数収録。アプレミディ・セレソンでお買い上げの方にはもれなく(通販含む)、橋本徹・選曲のスペシャルCD-R『Good Mellows for Sunset Lounge』と『Free Soul ~ Lovesexy Edition 2』をプレゼント致しますので、お見逃しなく!


『Free Soul. the treasure of Salsoul』ライナー(橋本徹) 


『Free Soul. the treasure of Salsoul』のリリースに寄せて

ニューヨーク・ダンス・ミュージックの最高峰レーベル、サルソウルのコンピレイションを新たに作るなら、すでに数多くのベスト盤やミックス盤が出ていて、僕自身も2000年に『Free Soul. the classic of Salsoul』を編んでいるのだから、決定版にして集大成にしなければ意味がない、と強く感じた結果、この『Free Soul. the treasure of Salsoul』は3枚組・4時間以上に及ぶヴォリュームの作品集となった。流麗なフィリー・ソウルに都会的なディスコ・サウンドと艶やかなラテン・フィーリングが混じり合い、世界で初めてDJユースを意識したダンス用の12インチ・シングルを生みだし、DJカルチャーの温床となりハウス〜クラブ・ミュージックへの架け橋となったサルソウルの多彩な魅力を、とことん堪能していただけると思う。アーカイヴとしての重要性を踏まえ、編集やミックスは一切なし。僕にとっては、入れたい曲はすべて入れられた、と言っても過言ではないほど充実の内容だ。ラリー・レヴァン/ウォルター・ギボンズ/トム・モウルトン/シェップ・ペティボーンといった伝説的な顔ぶれによるスペシャルなリミックスも、多数収録している。

オープニングを飾るのは、サルソウルの傘下レーベルであるフリー・スピリットに残されたシングル・オンリーの秘宝で(7インチもある)、近年のニュー・ディスカヴァリーと言っていいだろうトミー・スチュワート・プロデュースによる絶品のアーバン・メロウ・ブギー、クリーム・ド・ココの「Disco Strut」。続くクラウディア・バリーの「Love For The Sake Of Love」も、エキゾティックな香りを漂わせたミッド・メロウ・グルーヴで(実は今春、代官山・AIRのサルソウルをテーマにしたDJパーティーに招ばれたときに、こんな感じでフロアを暖めてほしいと具体的に例示された曲がこれだった)、この2曲を冒頭でつなげれば、これまでにないサルソウル・コンピができあがるはず、と選曲を始める前から確信していた。
再録ながらサルソウル(サルサ+ソウル)の旅立ちを告げたジョー・バターンの名曲「Ordinary Guy」、インナー・ライフからティエラへと、それぞれのFree Soulファン悶絶の知る人ぞ知るグルーヴィー&メロウなナンバーが連なり、いよいよファースト・チョイスによるレア・プレジャー大人気曲のナイス・カヴァー「Let Me Down Easy」へ。まさしく多幸感も満開になるキラー・チューンで、そのままリゾートに連れていきたくなるようなここまでの流れを思いついたとき、僕は「やった!」と心の中で叫び、ガッツポーズした。
そして満を持して登場するのがロレッタ・ハロウェイ「Hit And Run」。ここからは2000年にコンパイルした際にも主力となった、レーベルを代表するスーパー・フロア・キラーが怒濤のように押し寄せていく。「Run Away」〜「My Love Is Free」〜「Spring Rain」〜「Doctor Love」〜「Let’s Celebrate」、これぞサルソウルの王道・真骨頂。このコンピの真髄として最も特筆すべきはテイストのヴァラエティーだが、メイン・デッシュはやはりこの辺り、と誰もが同意するに違いない。ジャケット写真のように、ダンスフロアが歓喜に沸き上がる光景が浮かんでくる。ミックスこそしていないが、聴感上の拍も、可能な限り合わせてみた。

ディスク1のエンディングは、サヴァンナ・バンド〜エルボウ・ボーンズという感じのラインの、ニューヨーク感とリゾート感を意識して、気持ちが明るく爽やかになるようなメトロポリス〜シルヴェッティのリレーで締めくくっている。サルソウル・オーケストラによるシルヴェッティのカヴァーで始まるディスク2も、そんなアーバン・リゾート・フィーリングを受け継いだ甘やかな異国情緒香るスタート。雷鳴と雨音のイントロから、雨上がりのように清々しい音のシャワーへと展開する、このトム・モウルトン・ミックスは本当に素晴らしい。
とはいえ、こんな具合にディスク2/ディスク3も曲解説を続けていったら、許される文字数がいくつあっても足りなくなってしまうから、ここからは駆け足でトピックに触れていこう。まずはサンプリング・ソースとしても親しみ深い華やかなダンス・クラシックが続く。インスタント・ファンクの「I Got My Mind Made Up」とクラウディア・バリー「Dance, Dance, Dance」をそれぞれサンプルしたデ・ラ・ソウルの「Saturdays」と45・キングが手がけたチル・ロブ・G 「Let Me Show You (Remix)」は、どちらも僕は1995年にコンパイルした『Free Soul 90s』シリーズにセレクトした。大好きなロレッタ・ハロウェイ「We’re Getting Stronger」のウォルター・ギボンズ・ミックスは、ダンサブルな選曲のストリームの中でのほどよいセンティメンタルなアクセントとして、うまく配置できたと思う。ジョー・バターンによるギル・スコット・ヘロン、ドナ・マッギーとの競作となるインナー・ライフ(言うまでもなくグレッグ・カーマイケルとパトリック・アダムスはサルソウルとも関わりが深い)、ゲイリー・クリスによる「イパネマの娘」といったカヴァーも、もちろん人気が高い。スカイの「High」がディミトリ・フロム・パリのフェイヴァリット(そしてその前に置いたメトロポリスの「Here’s To You」は僕の密かなフェイヴァリット)であることも、付け加えておこう。

ディスク2に入れた「Falling In Love」もたまらなく好きなサーフィスの未発表曲「Stop Holdin’ Back」で、ディスク3は幕を開ける。エレガントなブギー感にパーカッシヴな装いも麗しい珠玉のアーバン・メロウ・チューン。そして名だたるDJたちが愛し、カルト的な支持を誇る不滅のガラージ・クラシックが満載されていることが、ディスク3の大きな特徴だ。前曲に引き続きパーカッシヴな心地よさも携え、スピリチュアルなディープ・ハウス感が素晴らしいキャンディドの「Thousand Finger Man」は、トータル・プレイング・タイムが許せば12インチ版を収録できればと思っていたが、その他の曲もヴァージョン選択にこだわり、ベスト・チョイスを実現できるように努めた。その音とクレジットに接してもらえば、きっと誰もが僕の意図に納得してくれるだろう。またディスク3においても、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルやダイアナ・ロスでもお馴染みの「Ain’t No Mountain High Enough」(ジョセリン・ブラウンの名唱によるラリー・レヴァン・ザ・ガラージ・ヴァージョン)、ジョー・バターンによるラテン・アレンジのデオダートと、カヴァー曲の存在感は格別だ。
サルソウル・オーケストラを率いたヴァイブ奏者、昨年亡くなったヴィンセント・モンタナ・ジュニアの偉大な功績にも、心から讃辞を贈ろう。モンタナ・セクステットの「Heavy Vibes」がサルソウル産だったら、もちろんそちらもここに収録していただろう。彼がオリジナル版のヴァイブ・ソロを再現するために招かれた、マスターズ・アット・ワークのニューヨリカン・ソウル名義による「Run Away」のカヴァーが発表された1996年は、Free Soulとサルソウルが最も接近した、“ダンス・クラシック・ルネッサンス”とでも言うべき幸福な音楽の瞬間だった。

最後に、1992年に僕が編集・発行したレコードガイド「Suburbia Suite; Especial Sweet Reprise」から、”Scat, Humming, Whistle”というテーマで選んだシルヴェッティの2枚のアルバムについての紹介文を引用して、この『Free Soul. the treasure of Salsoul』のライナーノーツを締めさせていただきたい。その5年後、電気グルーヴの鮮烈なサンプリングによって、「Spring Rain」は日本では広くお茶の間にまで浸透するが、若き日の自分にとっても、サルソウルへ愛着を持つきっかけになったのはシルヴェッティだった。言ってみれば、僕のサルソウルとの出会いの原点。14年前に書いた『Free Soul. the classic of Salsoul』リリースの際に寄せた文章と共に、読んでいただけたなら幸いだ。


シルヴェッティ『World Without Words』
ファンタスティックなストリングスに乗った透明感が美しいコーラス。五線譜の上を踊るメロウな響きが、移りゆく季節をデリケイトに描きだす“World Without Words”。快適なウォーキング・リズムにスキャットの残響が幻想的で、シルヴェッティの広がりのある音世界にいつの間にか優しくくるまれる。身をゆだねるような無重力の気持ちよさは、さながら音の宇宙遊泳という感じ。弾む鍵盤から明るく伸びてゆくメロディーの繰り返しが洒落ている「Travel Check」から、きっと時間もゆっくりと流れ始める。

シルヴェッティ 『Spring Rain』
細い雨の一本一本が重なり合って生まれるような、心地よい旋律はまさに“Sensuous Sound”。しっとりと雨に濡れたスリーヴも印象的なシルヴェッティの傑作『Spring Rain』。どこまでも繊細な彼のイマジネイションはロマンティックな曲名からもうかがえる。スマッシュ・ヒットした「Spring Rain」を始め、「Two Cups Of Coffee」の柔らかな色合い、弾むように軽快な「Voyage Of No Return」。全編を包む穏やかなメロディーと美しいハミング、スキャット。それはメロウ・グルーヴのA&Mといった印象。


『Free Soul. the classic of Salsoul』のリリースに寄せて

待望のというか、待ちに待たれていたはずのFree Soul版サルソウル・ベスト。サルソウル・レーベルの編集盤といえば、ガラージの神様ラリー・レヴァンとオールド・スクールの神様グランドマスター・フラッシュによるものが熱心なダンス・ミュージック愛好家には知られているだろうけど、ここ日本でCDというメディアでサルソウルが本格的に紹介されるのは初めてということなので、入門編的な役割を踏まえ、その代表作を可能な限り網羅することを心掛けた。といってもダンスフロアの定番を挙げればきりがないので、1アーティストにつき2曲まで。それも最もコンパクトなヴァージョンに絞らせてもらっている──例えばファースト・チョイスの場合、ここに「Dr. Love」と「Double Cross」が収められ「Let No Man Put Asunder」が収められていないことに、選曲の流れの都合上という以上の理由はない。

サルソウル・レーベルの代表作を可能な限り網羅するとはいっても、そこにはもちろん“Free Soul的な視点”というのも介在している。オープニングを飾るのは、ラテン・ソウルの雄ジョー・バターンによるホセ・フェリシアーノとギル・スコット・へロンのカヴァーのメドレー。この2曲を収録した『Afrofilipino』には、旧音源の再録ながら涙の名曲「Ordinary Guy」も収められている。続くシルヴェッティの『Spring Rain』との出会いが個人的にはサルソウルを意識するきっかけになった。もう10年以上も前の話、Free Soulがスタートするはるか以前のことだ。しっとり雨に濡れた美しいジャケットに惹かれて賈ったのだけど、チャーミングなスキャット・ナンバーからメロウでメランコリックなインストまで、彼の作品にはとても衝撃を受けたのを憶えている。92年に初めて「Suburbia Suite」のレコード・ガイドブックを出版したときも、このアルバムと『World Without Words』を“Scat, Humming, Whistle"というテーマで選盤した。その頃クラブ・イヴェントで「Voyage Of No Return」をかけると、なぜか「(当時ブレイクしたばかりだった)ブラン・ニュー・ヘヴィーズみたいですね」というような反応が返ってきたのは興味深く奇妙な体験だった。ファースト・チョイスの「Dr. Love」、ロレッタ・ハロウェイの「Hit And Run」、そして極めつけサルソウル・オーケストラの「Run Away」は、90年代半ばのFree Soulシーンに沸き起こったダンス・クラシック・ルネッサンスと呼ぶべきムーヴメントで中枢を担った“メロディーで踊れる"傑作中の傑作。後にマスターズ・アット・ワークがニューヨリカン・ソウルのプロジェクトでヴィンス・モンタナ・ジュニアをフィーチャーして「Run Away」をカヴァーしたときは、その同時代性とシンクロニシティーに背筋が震えた。

その他の曲も、夜毎クラブを賑わせている、ダンスフロアでは抜群の人気を誇るものばかりだろう。デ・ラ・ソウルやエリック・B&ラキムのサンプリング・ソースに狂喜するヒップホップ・フリークもいるだろうし、『Free Soul Memory』には感動的なダイアナ・ロス版を入れたマーヴィン・ゲイ&タミー・テレルのカヴァー「Ain't No Mountain High Enough」のジョセリン・ブラウンによる名唱に涙するガラージ・フリークもいるだろう。『Free Soul Earth』に入れた「I'm Caught Up」が大人気のインナー・ライフは、パトリック・アダムスとグレッグ・カーマイケルの甘美なサウンド・メイキングに敬意を表して、「Make It Last Forever」も最後に収めた。ダンス・ミュージックの最高峰サルソウルの輝きを真正面からとらえたこのコンビで、パーティー感あふれるレーベルの魅力と個性を十二分に楽しんでもらえたら嬉しい。その素直な気持ちはラリー・レヴァンにもグランドマスター・フラッシュにも負けないつもりだから。


Disc 1
01. Disco Strut / Cream De Coco
02. Love For The Sake Of Love / Claudja Barry
03. Ordinary Guy (Afrofilipino) / Joe Bataan
04. If You're Gonna Love Me / Inner Life
05. Knowing You, Loving You / Tierra
06. Let Me Down Easy / First Choice
07. Hit And Run〈7" Version〉/ Loleatta Holloway
08. Run Away / The Salsoul Orchestra Feat. Loleatta Holloway
09. My Love Is Free〈Tom Moulton Mix〉/ Double Exposure
10. Spring Rain / Silvetti
11. Doctor Love〈Tom Moulton Mix〉/ First Choice
12. Let's Celebrate / Skyy
13. I Love New York〈Tom Moulton Short Version〉/ Metropolis
14. Voyage Of No Return / Silvetti

Disc 2
01. Sun After The Rain〈Tom Moulton Mix〉/ The Salsoul Orchestra
02. I Got My Mind Made Up (You Can Get It Girl)〈7" Version〉/ Instant Funk
03. Ten Percent〈7" Version〉/ Double Exposure
04. We're Getting Stronger〈Walter Gibbons Mix〉/ Loleatta Holloway
05. The Beat Goes On And On〈7" Version〉/ Ripple
06. The Bottle (La Botella) / Joe Bataan
07. Dance, Dance, Dance / Claudja Barry
08. Make It Last Forever / Inner Life
09. Two Cups Of Coffee / Silvetti
10. Here's To You / Metropolis
11. High / Skyy
12. You And I Together〈John Morales Mix〉/ Brenda Gooch
13. Falling In Love〈Shep Pettibone Mix〉/ Surface
14. The Girl From Ipanema / Brazilian Nights / Gary Criss
15. My Lady / Tierra

Disc 3
01. Stop Holdin' Back〈Unreleased〉/ Surface
02. Thousand Finger Man / Candido
03. Ooh I Love It (Love Break)〈Shep Pettibone Mix〉/ The Salsoul Orchestra
04. Ain't No Mountain High Enough〈Larry Levan The Garage Version〉/ Inner Life
05. Double Cross / First Choice
06. Love Sensation〈7" Version〉/ Loleatta Holloway
07. I Know You Will〈Larry Levan Mix〉/ Logg
08. Just As Long As I Got You〈Walter Gibbons Mix〉/ Love Committee
09. Let No Man Put Asunder〈Shep Pettibone Mix〉/ First Choice
10. With You / Silvetti
11. Latin Strut / Joe Bataan
12. Tangerine〈7" Version〉/ The Salsoul Orchestra
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